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あばれ狼(池波正太郎)

2014/11/28 (金) | カテゴリ:本

池波正太郎著『あばれ狼』
一宿一飯の恩義は命がけな股旅ものと、真田もの全7編。

あばれ狼 内容紹介(裏表紙より)

野州・真岡の小栗一家と竹原一家の大喧嘩にやとわれて人を殺めてしまった渡世人たち――その不幸な生い立ちゆえに敵・味方をこえて結ばれる男と男の友情を描く連作「さいころ蟲」「あばれ狼」「盗賊の宿」。多淫な母親の若き日の嘘によって翻弄され続けた樋口角兵衛の生涯をたどる「角兵衛狂乱図」など、畢生の大作『真田太平記』の脇役たちを描いた4編の、全7編を収録。

レビュー

以前、芸能人が一般人の家に泊めさせてもらい、一宿一飯の恩義などといって最後に何かしらのお礼をしてくるTV番組があった。
しかし本当の一宿一飯の恩義は命がけ。
一晩宿を借りれば、その恩義として抗争中の任侠一家へ命を賭けて飛び込まなければならない。
しかも拒否は出来ない。
渡世人たちの掟は厳しいのだ。

この作品に描かれているのは、そういった一宿一飯の恩義で人を殺めた渡世人たちの物語。
この作品が魅力的なのは、恩義を全うする渡世人たちの義理堅き姿というよりも、命を危険にさらす人間の姿が生々しく描かれていることだろう。
だから、自分とはまったく縁のない世界の物語を読んでいるというよりも、まさに自分が恩義のために人を殺し、逃げ、追われているかのような気持ちにさせられる。

そんな股旅物が3編の他に、真田関連物四編が収録されている。

【角兵衛狂乱図】は、現存する伊木彦六作「角兵衛狂乱之図」の事から語り始められる、樋口角兵衛の生涯について描いたもの。
樋口角兵衛は『真田太平記』にも登場する架空の人物だが、樋口四角兵衛という人物がモデルのようだ。
真田家の家臣であった樋口家も実在し、代々言い伝えがあるらしい。

内容は真田太平記の域を出ないものなので真新しさはないが、角兵衛の生涯と取り巻く情況が描かれているので、真田家を引っかき回す角兵衛を知るにはいい作品だと思う。

【幻影の城】は、沼田がまだ真田家のものではなく沼田万鬼斎が治めていた頃を描いた作品。
やがて沼田家に内乱が起き、真田に沼田を奪われるまでを描いている。

【男の城】は、沼田城の支城・名胡桃城と、城主の跡継ぎ・鈴木右近を描いた物語。
鈴木右近は、真田太平記で真田信幸と深く関わる人物。
名胡桃城をめぐる攻防を描いた【命の城(『黒幕』に収録)】や『真田太平記』にも名胡桃城の攻防と鈴木右近について十分描かれているので、目新しいものはなかった。

収録作品

さいころ蟲、あばれ狼、盗賊の宿、白い密使、角兵衛狂乱図、幻影の城、男の城

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