忍者ブログ

あれこれきまぐれレビュー

アウトドア&フィッシング ナチュラム
Home > > ごろつき船(大佛次郎)

ごろつき船(大佛次郎)

2015/08/11 (火) | カテゴリ:本

大佛次郎著『ごろつき船』
蝦夷地を中心に江戸、京、露西亜、安南にまで展開する壮大なエンターテインメント時代小説。

ごろつき船(裏表紙より)

【上巻】
蝦夷地松前藩。家老蠣崎主殿は船問屋の赤崎屋と結託し、赤崎屋の商売敵八幡屋に密貿易の嫌疑をかけて取りつぶしを図る。併せて正義感の強い目障りな役人三木原伊織も亡き者にしようと企てるが……。
そこに、江戸の盗賊佐野屋宗吉、訳あってアイヌに成りすましていた元旗本の土屋主水正、そして和尚の覚円ら、悪事を捨て置くことのできない男たちが次々と立ち上がる。彼らの助けにより、八幡屋の遺子銀之助は本土津軽へと逃げ延びるが、一方、伊織の妻子の身にも危険が迫っていた。
息もつかせぬ展開の大衆小説。書評家・北上次郎オススメの名作シリーズ第一弾!

【下巻】
八幡屋事件から十一年。首謀者の赤崎屋は、八幡屋の遺子銀之助と、これを助けた土屋主水正たちを始末するべくいまなお手を尽くしていた。
佐渡に流されていた佐野屋宗吉は、松前藩家老蠣崎主殿の弟の差し金で命を狙われ、成長した銀之助は赤崎屋に捕らえられてしまう。救出された銀之助は、いよいよ父の敵、赤崎屋を討つことを決意。正義に篤い主水正や覚円和尚、そして露西亜に流れ着いた三木伊織らも、一味を成敗するため蝦夷地へ向かう。
結集した正義の“ごろつき”どもを乗せ、船は最終決戦の地、赤崎屋一党が潜む孤島へ! 波瀾万丈の大ロマン。

レビュー

北上次郎選「昭和エンターテインメント叢書」第一弾。
蝦夷地を中心に江戸、京、露西亜、安南(現在のベトナム北~中部)まで展開される壮大なエンターテインメント時代小説。

本作品の魅力はなんといっても、善悪に別れて展開される緊迫した追走劇と、つぎつきと切り替わる場面転換。
悪党赤崎屋に捕らえられた商売敵八幡屋の遺子銀之助を助けたものの、厳しい追撃にちりぢりになった正義感の強い者たち。
銀之助を助けた者を始末しようと画策する赤崎屋と松前藩家老蠣崎主殿。

世を捨ててアイヌ人に成りすました元旗本土屋主水正の過去と苦悩。
銀之助を助けた後、隠れていた蝦夷地の森で熊に襲われた三木原伊織の行方。
伊織の妻子の安否。
盗賊幽霊組の正体。
謎の第三勢力『ごろつき船』

など、これら多くの場面がつぎつぎに転換し、本の厚さ以上に濃厚な世界を創り出している。
まるでジャックバウアー活躍する海外TVドラマ「24」のよう。
これが昭和3年に書かれていたことに驚いた。

北上次郎選『昭和エンターテインメント叢書』

  1. ごろつき船(大佛次郎)
  2. 大番(獅子文六)
  3. 半九郎闇日記(角田喜久雄)
  4. 昭和水滸伝(藤原審爾)
  5. 捜神鬼(西村寿行)

Comments

※本サイトと関連のない内容のサイトのURLが入力され、宣伝行為と判断した場合、コメントを削除することがあります。
名前
サイト(任意)
※コメント欄には、このブログのタイトル(ひらがな)を含めて入力してください。それがコメント承認ワードになっています。

格安スマホのUQモバイル。
ぴったりプランなら無料通話もコミコミ。
月額1,980円(1年間)。

ブログ内検索

最新記事

プロフィール

プロフィール画像:よそすけ

ブログランキング

  • blogramで人気ブログを分析
  • にほんブログ村 本ブログへ
  • にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
  • にほんブログ村 グルメブログへ
  • にほんブログ村 PC家電ブログへ
  • にほんブログ村 PC家電ブログ パソコン・周辺機器へ

アクセス解析

PR
忍者ブログ [PR]