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その男(池波正太郎)

2015/10/31 (土) | カテゴリ:本

池波正太郎著『その男』
幕末の動乱と立場を越えた人間の交流。無欲の剣士・杉虎之助の生涯が人間の営みを浮き彫りにする。

その男 内容紹介(裏表紙より)

【第一巻】
幕末から明治へ、数奇な運命を巡った直参の剣士の生涯を描きつつ維新史の断面を見事に剔る異色の長編小説。――主人公・杉虎之助は微禄ながら旗本の嫡男。生来の病弱に加えて義母のうとまれ、そんなわが身を儚んで十三歳のとき大川に身を投げるが、謎の剣士・池本茂兵衛に助けられた。 この日が波乱の人生の第一歩だった……

【第二巻】
徳川幕府はいまや風前の灯、国内の騒乱は増すばかり――京に上った虎之助は、師の池本が幕府の秘密の仕事に就いていることを知る。そしてその薩摩との暗闘に巻き込まれてゆく。しかし、師は、それを嫌い「江戸に戻れ、女と世帯をもって世の流れに関わりなく生きよ」と諭すが……そんな中で、中村半次郎、伊庭八郎との交友が始まる。

【第三巻】
ついに徳川幕府は瓦解、江戸は東京と改められた。剣を捨てた虎之助は神田今川町で“開花散髪処”を開く。鮮やかな転身であった。或る日、桐野利秋(中村半次郎)に偶然再会、それはまた虎之助の運命にもう一度大波瀾をもたらすきっかけであった。鹿児島に桐野を訪ね、大西郷に魅了されて西南の役を体験するが……

レビュー

杉虎之助という幕府側にも維新側にも属さない架空の人物を通して、幕末の動乱を偏りなく生々しく描いている。

なかでも人斬り半次郎と呼ばれた、中村半次郎(桐野利秋)との交流がみどころ。
一人の女性を好きになった二人の様子も面白いし、「むかしの喧嘩を根に持つのか」と虎之助を一喝する半次郎が、ものすごくさっぱりとした爽やかな人物に感じられた。

西郷隆盛との出会いと交流、幕末の動乱もしっかりと描かれているので、幕末小説としても楽しめる。

最後の以下の言葉が印象に残った。
さわがしい世の中へ巻き込まれてはいけないよ。こんなばかな世の中に、お前のようないい若者が血眼となってはいけねえのだ。
ちなみに池波正太郎の作品に、本作品に登場する人物を描いたものがいくつかある。

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