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よろずや平四郎活人剣(藤沢周平)

2014/12/03 (水) | カテゴリ:本

藤沢周平著『よろずや平四郎活人剣』
旗本の実家を飛び出した平四郎が、市井の人々の絡み合った情をほどいてゆく。

よろずや平四郎活人剣 内容紹介(裏表紙より)

【上巻】
神名平四郎。知行千石の旗本の子弟、しかし実質は、祝福されざる冷や飯食い、妾腹の子である。思い屈し、実家を出奔、裏店に住み着いたまではよいのだが、ただちに日々のたつきに窮してしまう。思案の揚句、やがて平四郎は奇妙な看板を掲げる。……喧嘩五十文、口論二十文、とりもどしもの百文、よろずもめごと仲裁つかまつり候。

【下巻】
世にもめごとの種はつきぬとはいえ、依頼主のもち込む話は多彩をきわめる。中年夫婦の離縁話、勘当息子の連れもどし、駆け落ち娘の探索等々。武家とちがい、万事気儘な裏店にも、悲哀にみちた人生絵図がある。円熟期にあるこの作家の、代表短編連作シリーズ、愈々佳境。人の姿、世の姿の哀切な陰影を、端正に写し出す話題作。

レビュー

全体的にほのぼのとした雰囲気とユーモアに包まれている。
お薦めのの藤沢周平作品。

『よろずもめごと仲裁つかまつり候』
旗本の実家を飛び出して浪人となった平四郎が、糊口を凌ぐために始めたよろずもめごと仲裁業。
武士が、市井で起きるさまざまなもめごとを仲裁して手間料をとって食い扶持を得ていくという設定も面白いが、しょうもない揉め事を仲裁する様子はもっと面白い。

そんな揉め事仲裁の面白さだけでなく、平四郎の関わる市井の人々の営みもまた魅力。
人が生活すれば、人の情もさまざまに絡み合う。
それが複雑に絡み合えば揉め事が生まれ、当人同士には糸が解けない。
そういう状況を平四郎の目を通して、絡み合う糸を一本一本ほどいてゆく様子は実に気持ちいい。

読者に楽しんでもらおうというサービス精神が感じられ、気負いなく読めるのもうれしい。
ハッピーエンドで締めくくられる気持ちのいい作品だった。

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