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向井帯刀の発心―物書同心居眠り紋蔵(佐藤雅美)

2015/08/06 (木) | カテゴリ:本

佐藤雅美著『向井帯刀の発心―物書同心居眠り紋蔵』
紋蔵の例繰方復帰で作品の魅力も復活。一方、紋蔵は跡継ぎ問題で頭を悩ませる。プライベートな様子も魅力の居眠り紋蔵の世界。

向井帯刀の発心―物書同心居眠り紋蔵(裏表紙より)

次男紋次郎にまで養子話が出て跡継ぎに頭を悩ませる紋蔵、貰い子の紋吉も侠客・岩不動の倅に世話になると家を飛び出した。が、紋次郎が剣術の稽古でいじめられていると知って仕返ししたらしい。子供の喧嘩にしゃしゃり出てきた親は上役の吟味方与力・黒川静右衛門。逆恨みの無理難題を切り抜けられるか。

レビュー

居眠り紋蔵シリーズ第八弾。
前作シリーズ第七弾「白い息」では、紋蔵念願の定廻りになったものの、捕り物が中心となってしまい、さまざまな問題に首を突っ込み、なんだかんだで事件を解決してしまうと言う居眠り紋蔵の世界の魅力が薄れてしまっていた。

しかし、今作では例繰方に紋蔵が復帰した。
結局、長年例繰方をやってきてさまざまな判例を記憶している紋蔵の右に出る者がいるはずもなく、懇願されて例繰りに戻ることに。
紋蔵としては不満はあるだろうが、読者としては大歓迎。
色々理屈をつけて、嫌がる紋蔵を元の閑職に戻す上役の姿は、現代社会の縮図を見ているよう。

おかげで、もちまえの好奇心で難解な問題に首を突っ込み事件を解決するという面白さと、ユニークなキャラクター達との交流も復活して魅力も復活。

居眠り紋蔵の魅力は、難解な事件の解決とユニークなキャラクターとの交流の他に、当時の風俗から来る言葉の語源などが描かれていて、なかなか興味深い。

今作では『沽券に関わる』の語源が扱われている。
沽券とは土地や家屋などの売り渡しの証文のことで、【歩行新宿旅籠屋】では沽券を使った詐欺事件が描かれている。

復活した居眠り紋蔵を堪能できた一冊だった。

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