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怪談・奇談(ラフカディオ・ハーン)

2013/03/15 (金) | カテゴリ:本

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)著『怪談・奇談』
生者と死者に共通の人の情に共鳴できる怪談の魅力。

怪談・奇談 内容紹介(裏表紙より)

その魂の底に清らかな情熱をたたえた庶民詩人は、日本の珍書奇籍をあさって、久しく塵にまみれていた陰惨な幽霊物語に新しい生命を注入した。
壇の浦の合戦というロマンティックな歴史的悲劇を背景に、盲目の一琵琶法師の痛ましいエピソードを浮き彫りにした絶品「耳なし芳一のはなし」等芸術味豊かな42篇。

レビュー

ラフカディオ・ハーンの淡々と語られる怪談には、身の毛もよだつような怪奇現象の恐ろしさは感じられない。
それよりも、怪奇現象を起こすほどの強い情念の方が印象に残り、そこから伝わってくる強い恨みや憎しみ、悲しみに心が揺さぶられる。
そして背筋が寒くなるよりも、なぜだか心が暖かくなる。

起きている現象こそ尋常なものではないが、そこに描かれているのは人の情。
この物語を読む者は、生者と同じ人の情に共鳴し、死んでなお、情を残さざるをえなかった死者に同情する。
ラフカディオ・ハーンの怪談・奇談に暖かみを感じ、惹かれるのは、そういったことが一因のように思われる。

中でもハーンが妻から聞いたという【鳥取の蒲団のはなし】は、印象に残った。
夜な夜な蒲団から声が聞こえるという怪奇現象は、その立場になると気味が悪く感じられるものの、その原因を知ってしまうと、たちまち幼い兄弟の互いに思いやる愛情に胸を突かれてしまう。

収録作品

〈怪談〉

耳なし芳一のはなし、おしどり、お貞のはなし、乳母ざくら、はかりごと、鏡と鐘、食人鬼(じきにんき)、むじな、ろくろ首、葬られた秘密、雪おんな、青柳のはなし、十六ざくら、安芸之助の夢、力ばか。

〈奇談〉

鳥取の蒲団のはなし、死人が帰って来たはなし、倩女(せいじょ)のはなし、振袖、因果ばなし、和解、普賢菩薩のはなし、衝立の乙女、死骸に乗る者、鮫人(こうじん)の感謝、約束、破約、閻魔の庁にて、果心居士のはなし、梅津忠兵衛のはなし、興義和尚のはなし、幽霊滝の伝説、茶碗の中、常識、生霊、死霊、おかめのはなし、蠅のはなし、雉子(きじ)のはなし、忠五郎のはなし、いつもあること、鏡の乙女。

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