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昭和水滸伝(藤原審爾)

2015/09/26 (土) | カテゴリ:本

藤原審爾著『昭和水滸伝』
人のために生き「いつ死んでも悔いはない」という剣聖・石川義信を慕い人が集まる。
個性的な漢たちが昭和の水滸伝を創りだす痛快エンタメ小説。

昭和水滸伝(裏表紙より)

【上巻】
友人を助けた代償に職を失った剣道の達人・石川義信は、娘・雪乃とともに岡山を離れ、倉敷の道場主の道が開けるが、彼を推挙したのは、義信に破れて以来疎の生き方を改めた剣術家・前原一刀だった。
その心持ちに打たれ、申し出を受けて一刀ともども青少年の教導に燃える義信。そんな石川の道場には任侠に篤い男達が次々と集まってくる!
一方、雪乃は瀕死の男を偶然助ける。だが、道場にしばらく世話になることになったその男・政次郎は、雲龍の刺青を背負うやくざであった。
誠を尽くし、正義に命を賭ける男達を描く痛快長編!

【下巻】
凶悪な強盗団・鉤手の所行を阻止するべく、娘婿となったやくざの政次郎や道場の面々と立ち向かった義信。その指導力を見込まれ、県知事から児島湾埋め立て事業の監督を依頼される。囚人たちに世のためになる仕事をさせることで、人間らしく生きる喜びを教えたいと考える義信は、天命と悟り、これを受けいれる。
やがて石川道場および政次郎率いる中川一家の連中も参加しての一大事業が始まるが、工事横取りを狙う土建業・相川組や道場に遺恨を抱く輩たちが立ちはだかって……。
男達は最後まで正義を貫くことができるのか? 大正から昭和を描いた任侠小説!

レビュー

北上次郎選『昭和エンターテインメント叢書』第四弾。

剣の道を通して心身を高める剣の達人石川義信。
その人生に巡る、悪漢たちとの幾多の闘いと多くの出会い。
その闘いと出会いによって、石川は人のために生きる『人の道』の境地に達していく。

この作品には、読者を惹き付ける多くの魅力がある。
  • 石川道場に降りかかる事件の数々にハラハラドキドキ。
  • 悪漢達をなぎ倒す義信や門人達の圧倒的な強さが痛快。
  • 善悪問わず、多彩で個性的な登場人物たち。
  • 義信、日下組の大親分・欣五郎、欣五郎の懐刀・銀蔵、雲龍の政次郎ら、腹の据わった器の大きい人物たちが魅力的
「殺されても、いいではないか」と言った石川義信。
「人の上に立つ者は、自分のことはあとまわしだ」と言い残したやくざの大親分・欣五郎。
人のために生き『いつ死んでも悔いはない』という決然とした二人の姿が強く印象に残り、心地よい気持ちにさせられた。

本書は、本の厚さ・内容の濃さともにボリューム満点で、清々しい読後感をもたらす作品だった。

北上次郎選『昭和エンターテインメント叢書』

  1. ごろつき船(大佛次郎)
  2. 大番(獅子文六)
  3. 半九郎闇日記(角田喜久雄)
  4. 昭和水滸伝(藤原審爾)
  5. 捜神鬼(西村寿行)

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