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火の国の城(池波正太郎)

2015/01/14 (水) | カテゴリ:本

池波正太郎著『火の国の城』
加藤清正のため熱い血の忍びが命を賭して戦う。女忍び・於蝶が登場する「蝶の戦記」「忍びの風」の続編。

火の国の城(裏表紙より)

【火の国の城(上)】
たくましい裸体である。体を流しに洗い場に入ってきた湯女が目をみはって「ま、りっぱな体わいの」感嘆の声をもらした。湯女の乳房が男の頭の上でおもたげにゆれている……この男こそ、関ヶ原の戦いで討ち死にしたと噂されていた忍者丹波大介であった。五年後のいま京の風呂屋で彼の横顔を見た別の客が、驚きの表情を浮かべた。

【火の国の城(下)】
闇がにおっている。春のにおいなのだ。「あっ……」さすがの大介もあわてた。こうまでも敵の術中にはまりこもうとは。歯と歯の噛み合う音が烈しくおこり、三つの影が目まぐるしく飛びかう。小たまの絶叫があがった。大介の一刀に左腕を斬られたのだ。転瞬、切りつけられた大介の体が仰向けざまに倒れた。

レビュー

関ヶ原合戦の五年後から始まり、豊臣家が滅亡するまでの時代を描いている。
甲賀・山中忍びを裏切った主人公・丹波大介。彼と共に加藤清正の忍び働きをすることになったお蝶ら杉谷忍びの生き残りたちが熱い。

徳川優勢の時代。徳川に従う山中忍びの地位も安泰だ。
しかし強大な権力に従うと言うことは、その命を絶対に守らねばならぬ。
豊富な資金を使い、徳川に組みする『冷たい血』の山中忍び。

彼らに対抗する形で、割に合わない仕事と知りつつも、惚れ込んだ主のために命を捨てて働く丹波大介と杉谷忍びの生き残りら『熱い血』をもった忍びたちがカッコイイ。

加藤清正毒殺の実行者に対して忍びたちの起こす行動に、良くやったと思わず喝采。
実際の加藤清正の死因には諸説あるようですが、池波正太郎はいくつかの作品で、毒殺説を採っています。

蝶の戦記』、『忍びの風』に続く、甲賀・杉谷忍びのお蝶が登場する三作目。

ところで池波正太郎の作品に「忍者丹波大介」がある。
これは、本書に登場する以前の、関ヶ原の戦いで甲賀・山中忍びを裏切り真田のために戦う丹波大介が描かれている。
本書ではその因縁を含めた形で丹波大介が描かれているから、本書を読む前に「忍者丹波大介」を読んだ方が話がわかりやすいと思う。

ただ、於蝶が登場するシリーズとして読む場合は「蝶の戦記」「忍びの風」「火の国の城」と読み、「忍者丹波大介」を番外編として読んだ方がいいだろう。

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