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秘伝の声(池波正太郎)

2014/06/05 (木) | カテゴリ:本

池波正太郎著『秘伝の声』
兄弟弟子の対照的な人生。

秘伝の声 内容紹介

【上巻】
新宿角筈村に剣術道場を構える老剣客・日陰一念は、臨終の床で、なぜか二人の内弟子、白根岩蔵と成子雪丸に、自分の遺体と共に秘伝の書を土中に埋めよと言い残す。だが、剣の極意を極めたい一心の岩蔵は、遺言にそむき、秘伝書を奪って出奔する。村人たちに頼まれて道場を継ぐことになった雪丸は、岩蔵の行方を探りつつ道場を盛り立て、角筈村になくてはならない人物となるが……。

【下巻】
道場を出奔し、名を変えて諸国を巡っていた白根岩蔵は、江戸に戻って金貸しの食客となる。折しも、老中・田沼意次邸で催された剣術試合に勝った岩蔵は、見込まれて水野道場の後継者となる。それを機に、岩蔵は秘伝書を成子雪丸に返すのだが、雪丸は岩蔵を恨まず、また秘伝書を見ようとしなかった。二人の青年剣士の対照的な運命を描きつつ、著者の最後の人生観を伝えようとした長編。

レビュー

剣客ものの作品だが、兄弟弟子の対照的な人生を描いた物語。

とくに見所なのが、袂を分かった二人の弟子・白根岩蔵と成子雪丸を取り巻く状況だろう。
岩蔵は秘伝の書を盗んで強さを目指し、雪丸は師の道場を引き継いで門人たちと稽古をつづける。
二人の対照的な人生は、時に交錯して、ハラハラドキドキしっぱなしで、多くの縁と好意が暖かく心地よい作品だった。

この小説は新聞に連載された作品のようで、解説にそれにまつわるインタビューが収録されている。

「初めっから全部作っちゃうと、それに沿って書かなくちゃいけなくなるから、読者に先を読まれちゃうのね。ぼくの場合は、明日のこともわからずに書いてんだから、読者にも、先がわかるはずがないんだよ。昔っから全部そうなんですよ」

池波作品の魅力である、先の読めないハラハラドキドキの展開は、こういう経験からきているのだろうと思った。

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