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花のあと(藤沢周平)

2015/07/08 (水) | カテゴリ:本

藤沢周平著『花のあと』
武家、市井、捕物、絵師、女剣士、ユーモア、サスペンス。
バラエティーに富んだ時代短編集。

花のあと(裏表紙より)

娘ざかりを剣の道に生きたある武家の娘。 色白で細面、けして醜女ではないのだが父に似て口がいささか大きすぎる。そんな以登女にもほのかに想いをよせる男がいた。部屋住みながら道場随一の使い手江口孫四郎である。老女の昔語りとして端正にえがかれる異色の表題武家物語のほか、この作家円熟期の秀作七篇。

レビュー

武家、市井、捕物、絵師、女剣士。
ユーモア、サスペンス。
バラエティーに富んだ時代短編集。

収録作品の中では【悪癖】が気に入っている。

【悪癖】
極端に無口な渋谷平助は、無類の酒好きで酔うと人の顔を舐める奇癖の持ち主である。
しかしその悪癖も近頃はやんだらしいと噂されている。
婿という立場がら、嫁の尻にしかれているからかもしれない。
その渋谷平助が女鹿川改修工事の不正調査を命じられた。

命に関わるかもしれない使命を果たした平助。
日頃、隙あらば叱咤激励しようと身構えている嫁や、何かと笑いものにする同僚や上司らからの圧迫を憶えている平助。
しかし上司からの加増の話で、平助を覆っていた重い雲から晴れ間がのぞく。
そこに酒が入れば……。

単なる奇癖の面白さだけでなく、常に平助につきまとう圧迫への気持ちや、それらからの解放された平助の心の描写が見事で、藤沢周平作品の魅力を堪能できる作品だった。

なお、本書には北川景子主演の映画「花のあと」の原作【花のあと】を収録も収録している。
醜女ではないものの美貌とも言えない老女の昔語りで進められる、恋物語とも武家物語ともいえる原作は面白かったが、映画版はいまいちパッとしなかった。

収録作品

鬼ごっこ、雪間草、寒い灯、疑惑、旅の誘い、冬の日、悪癖、花のあと

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