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闇の梯子(藤沢周平)

2015/10/27 (火) | カテゴリ:本

藤沢周平著『闇の梯子』
漆黒の闇に輝く一点の光が胸を打つ。

闇の梯子 内容紹介(裏表紙より)

漆黒の闇に明滅するひそやかな人生絵図。藤沢作品初期の短篇を彩るその独自の色調は読者を魅了してやまない。酔いどれの叩き大工の哀歓を描く「父(ちゃん)と呼べ」、島送りの過去をもつだんまり老人と娘とのほのかな交流を描く「入墨」、そして闇の世渡りに背を押されるように落ちてゆく男たちの宿命をえがく表題作ほか二篇を収録。

レビュー

全体的に暗い作品が多いが、その暗さのために一点光の放つ輝きが強く印象に残る。

収録作品の中では【紅の記憶】が気に入っている。

殿岡家に婿入りが決まっていた麓(ふもと)綱四郎。
しかし殿岡家の父・甚兵衛と娘・加津は、藩政のこととなると激越した口調で喋り、鬱陶しい感じしか持っていなかった。
ところがある日、甚兵衛と加津が、君側の奸と噂される香崎を襲い、死んだ。
横たわる加津を見た綱四郎の脳裏に、十日前、紅をさし身体を委ねてきた加津の姿が痛ましく甦ってきた。

緊張感ともの悲しさとともにカタルシスを伴った武家物。
死を覚悟して君側の奸を襲った加津の覚悟と、女剣士と言われ化粧気もなかった加津が、紅をさして綱四郎に体を委ねてきた意地らしさに胸を打たれる。
綱四郎は、父や長兄、殿岡父娘と対照的で自堕落な人物だが、やるときはやるという姿に爽快感を覚えた。

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