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風の果て(藤沢周平)

2015/05/25 (月) | カテゴリ:本

藤沢周平著『風の果て』
風のように駆け抜けてきた又左衛門の人生の果て

風の果て(裏表紙より)

【上巻】
首席家老・桑山又左衛門の許に、ある日、果し状が届く。恥知る気あらば決闘に応じよ、と。相手は野瀬市之丞。かつては同じ部屋住み・軽輩の子、同門・片貝道場の友であるが、市之丞は今なお娶らず禄喰まぬ“厄介叔父”と呼ばれる五十男。……歳月とは何か、運とは悲運とは? 運命の非情な饗宴を隈なく描く武家小説。

【下巻】
かつての軽輩の子は家老職を占めるに至る。栄耀きわめたとはいえ執政とは孤独な泥の道である。策謀と収賄。権力に近づいて腐り果てるのがおぬしののぞみか、市之丞は面罵する。又左衛門の心は溟い、執政などになるから友と斬り合わねばならぬのだ……。逼迫財政打開として荒地開墾の鍬はなお北へのびている。

レビュー

過去の青春時代と現在の政権争奪戦。
桑山又左衛門が風のように走り抜けてきた人生の果てに何があるのか。

又左衛門が果たし状を受け取った『現在』と、冷や飯食いで上村隼太と言ったころの『過去』の二つの時系列で進められる。
年と身分の変化によって変わる友人達との関係が、もの悲しく切なく暖かい。

下士の冷や飯食い上村隼太は、以下にして首席家老・桑山又左衛門になったのか。
なぜ又左衛門は、かつての友・野瀬市之丞から果たし状を突きつけられたのか。
そういった疑問が少しずつ明らかになっていくため、ついつい読み進めてしまう。

物語は最終章の又左衛門と市之丞の決闘に凝縮されており、否が応でも物語の世界に引き込まれていく。
市之丞と向き合う又左衛門の胸にはさまざまな思いが去来するが、これまで読んできた数々の出来事が思い出されて、心に穴が開いたような気持ちにさせられた。

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